リタッチメニューはありますか?
よく新規のお客様に聞かれるんですよ最近
「リタッチメニューはありますか?」
美容室だとよくカラーメニューにリタッチメニューありますよね。
ですがLegareではリタッチという表記がありません。
なぜないのか?リタッチって何?得するの?損するの?
今回はリタッチについてお話していきたいと思います。
動画ver.はこちらから⬇
リタッチって何?
リタッチとは前回カラーをした部分(既染毛)と根元から伸びてきた黒い部分(新生毛)
この差が気になる場合に根元の新生毛のみを染めていく施術になります。
例として1/1にカラーをした場合二ヶ月後3/1にカラーをしたいな・・・と思った時
以前染めた毛先は茶色だったりしますが根元から伸びてくる髪は地毛になります。
元々の地毛の明るさは人それぞれのはず。
それでも毛先の色と地毛が全く同じ人はいないので差が出てきてしまいます。
ヘアカラーのメカニズムとして一度髪を明るくしてから色を入れる。が基本になります。
この時に髪の表面にあるキューティクルを剥がして中に色を入れる仕組みになってるんですね。
⚠キューティクルとは髪の毛をダメージなどから守ってくれる作用を持つとっても大切な役目
施術後トリートメントなどで補修してあげてカラーは完成します。
ですが一度剥がれたキューティクルは剥がれやすくなってしまいます。
その際にカラーの色味の部分が外に流れてしまう。
これが色落ちと呼ばれるやつです。
一度明るくしたものが色味部分だけが抜けるので明るくなったキンキンの髪の毛の出来上がりです。
毛先が明るくなって根元は黒いまま・・・よく言われるプリン状態ですね。
プリンの黒い部分←カラメルの部分←僕は苦手ですカラメルいらない派
そこだけを染めていくのがリタッチ!という認識でオッケーですね。
リタッチのメリットとデメリットは?
リタッチにももちろんメリット・デメリットが存在するのでお話していきましょう。
リタッチカラーメリット
根元の部分だけを染めていくのでカラーによるダメージは最小限に抑えられます。
毎回毛先も染めていくと毛先にダメージが蓄積されてしまうためですね。
前回のカラーが気に入って引き続き同じ色で!という場合調整がしやすいです。
初めましてのお店では無理なのですが。
お店によってはリタッチ料金がありその分全体染めよりも安い設定のところが多いです。
少しでも安い料金で!という方には嬉しいシステムですね。
ロング料金がかからないのもリタッチメニューの特徴ですね。
根元しか塗らないのですから髪の長さは関係ありません。
⚠極稀にリタッチでロング料金を取る謎の設定のところも・・・事前に確認必要です。
ちなみにLegareではロング料金は一切頂いておりません。
リタッチでも全体染めでも関係なくですね。
毛先分の薬剤分の料金?→言うほど変わりません。変わったとしても500円も変わらない
毛先塗る時間?→根元を染めて放置中に塗ったりするので時間の手間は省かれます。
ただし大人数サロンは放置中に他の方をカラーしたりしますので他の作業ができるメリットがサロンにあります。
Legareではマンツーマン施術なので関係ないのです。
リタッチカラーデメリット
まず根元しか染めないで毛先はそのままだと回数を重ねるごとに根元と毛先の色に差が出てきます。
染めた直後の髪と時間が経過して色が落ちた髪は根元を染めるだけでは馴染みません。
リタッチをして流す前に毛先にコーミング(梳かしてあげること)をして薬剤を馴染ませてから流したりします。
それでも毛先を塗ったときから時間が経てば経つほど毛先と根元の差は出てきてしまいます。
また根元だけを毎回染めるということは色を変えることができません。
もう気に入った色が必ずあって絶対この色がいい!という方向けですね。
毎回色を変えたいのよね・・・という方にはおすすめできません。
根元の部分だけを染めるから短時間で終わる・・・はカラーの状態によります。
毛先を塗る時間は根元の放置中でもあるので正直時間はそこまで変わりません。
毛先まで染めた場合は色の入り方などで差がつくので仕上がりのカラーと現状のカラーの差で決まります。
ずっとリタッチだけをし続けてもいいの?
髪の毛が傷まないならずっとリタッチだけをし続ければいいじゃん!
と思いますよね?
そうなんですよ!・・・ダメージのことを考えるだけであれば正解です。
ですがカラーをされる方は色を楽しみたい!と考える方もいるはずですよね。
その時根元だけ染め続けていくとどうなるのか・・・
根元は染めたばかりの綺麗な色×毛先はカラーが退色した色(キンキン状態)
一ヶ月二ヶ月ならなんの問題もないんですよ。
半年ぐらい経つとかなり毛先との差が気になると思います。
というより毛先と根元の色を合わせるのが難しくなります。
根元に合わせる←毛先に色を入れるしかないのでリタッチでは無理
毛先に合わせる←自分が気に入っていたはずの根元のカラーとは別になるのでどんどん明るくし続けなければならない。
このどちらかの方法を取るしかないですね。
そうなると根元だけを同じ色で塗り続けるということに矛盾が発生してしまいます。
目安としては一ヶ月半〜二ヶ月でカラーをサロンでする方の場合
リタッチ→リタッチ→全体染め
このローテーションならまず間違いなく毛先の色も合わせつつダメージも抑えられます。
そしてこの全体染めのタイミングがカラーを変えたいな気分転換したいなと思った時に変えるタイミング。
もちろんカラーを楽しみたいのであれば好きなタイミングで色を気分で変えるのも全然ありです。
ただ上で述べたように毎回色を変えるのは楽しさと引き換えにダメージが発生します。
合間にリタッチを挟みつつトリートメントなどを行いながら毛先のダメージ補修もしっかりしてあげましょう。
カラーチケットまたはリタッチチケット
最近多いチケット制のやつです。
リタッチ一回5000円が一年間通い放題とかなんとか。
でも上記で説明した通りずっとリタッチをし続けるわけにはいかないんですよ。
色なんてどうでもいいから根元を染めたいのよ!!!
という方以外は毛先との色の違いに困るはずです。
合間に毛先分の追加料金が発生するはずなのでサロン側は実は損しない仕組みになってます。
回数券とか通い放題は元々の設定が安めなサロンが多いですよね。
処理剤やトリートメントなどは含まれないはずなので最低限のことだけを提供するシステムです。
何でリタッチがメニューにないの?
ここまで読んでもらった方はきっと思っているでしょう。
じゃあなんでLegareはリタッチがメニューにないの?イイことだらけでしょう?
リタッチがメニューにあると問題が発生する時もあるんです。
特に新規のお客様がリタッチでご予約という時に起こります。
リタッチがメニューに有る問題点
①新規のお客様はリタッチメニューは選べない
例えば
前回カラーをしてから二ヶ月立ったお客様がリタッチで初めてご来店の場合
同じサロンでカラーをしているのであれば履歴が残っているはずです。
ですが初めての方の場合履歴がないのでお客様に色々質問するしかありません。
初めての方にはもとから色々と聞かなければいけないことが多いのです。
⚠髪の毛関連のことですね。プライベートを根掘り葉掘り聞く系の理美容師さんは成敗です。
いつ染めたのか?
何色にしたのか?
どれくらいの明るさにしたのか?
縮毛矯正を最後にかけたのはいつか?
パーマを最後にかけたのはいつか?
ブリーチはしたのか?
前回は毛先を塗ったのか?
かなり大雑把にまとめても最低限これは必要です。
その上で毛先は塗らないでリタッチだけをしてほしい!という要望には中々難しいものがあります。
もっと言うのであればお客様の希望しているものには100%リタッチではならないんです。
いやいやプロなんだから今の毛先に合わせることぐらいできるでしょ?
と思われる方もいると思います。
もちろん同じお店でやったのであれば大体は可能です。
ですがサロンが変わると難易度が大幅に上がります。
〇〇のメーカーの△△カラーの□□トーンの◆◆色で染めました!
毛先の調合はこれとは別にetc...
まで細かく記憶できているのなら話は別ですがその方はもうきっと同業者さんです笑
そこで前回の履歴が必要となってくるのですが履歴がないと今の毛先に合わせることになります。
どうなるか?前回染めたカラーより確実に明るくなります。
または毛先と根元が別の色になる。
どちらかの場合がほとんどですね。
②追加料金がかかってしまう場合がよくある
リタッチで予約=根元だけ染める
ですがリタッチだけだと明らかにおかしい仕上がりになることがあります。
その時毛先も染めてみてはいかがですか?と提案されると思うんですよサロン側から。
リタッチ→毛先も染める全体染めに変更すると差額が発生するはずです。
例えば
リタッチメニューでご予約して今日は8000円のつもりでご来店。
カウンセリングを受けていると毛先も染めないとみたいに言われて染めることに。
結果全体染めて10000円
よくあるお話だと思います。
最初から10000円と言われて行くのと8000円で予約したのに10000円になった。
気分的に全然違うんですよね。
サロン側も追加料金をいただくのはどうかなと感じるのでおすすめしづらい方もいるんです。
すると・・・ちょっと安いだけで微妙な仕上がり・・・
じゃあ他のお店探そーーー!でサロンもお客様も誰も幸せにならない結末です。
Legareがリタッチをメニューに載せない理由
リタッチのメリットもデメリットも理解してもらった上でようやくこのお話。
メニューに載せない理由はお客様の髪に責任を持ちたいからです。
リタッチでご予約いただいた場合は毛先に触れることはできません。
根元だけ染めたいから安くしたい方も根元だけ染めたら傷まないからという方もいます。
ですがお客様の判断では今回本当にリタッチだけでいいのかどうかの判断が正直難しいと思います。
毛先まで染めたほうがいいのか根元だけ染めでいいのかを、僕たちはこの目で判断して説明させていただきたいと考えています。
その場合毛先を染めると別料金というのが説明の邪魔になってしまうんですよね。
カラーを楽しみたい綺麗にしたいという思いのお客様への提案を毎回全力でしたい!
追加料金がかかるならいいや・・・となってしまうのが多いんですよリタッチがメニューにあると。
仕上がりよりも料金を選んでしまう気持ちもわかります。
ですが最高の仕上がりになる方法があるのにそれをやらないで済ませてしまうのは、とてももったいないと感じます。
なので最初から毛先を染めても根元だけでも変わらない値段設定をしているので相談がしやすいと思います。
根元だけでも毛先だけでも料金変わらないなら全部染めたほうが得!!!
と思う方もいるかも知れませんが実は違います。
カラーをするのだから最高の仕上がりで帰ったほうが得!
これからの生活が最高に楽に楽しくなる方法をお伝えしたい!
だからリタッチではなくカラーのメニューに統一されているんです。
僕の個人的な意見ではリタッチがメニューにないサロンのほうが髪の状態にとても気を使っているサロン。
リタッチメニューがあるサロンは仕上がりよりもなるべく安くすませたい、そんな方向けのサロンの印象です。
好きなサロンを選べる時代なので自分の好みのメニューのサロンを探してみて下さい。
まとめ
リタッチについて僕の見解を述べさせていただきました。
個人的にはリタッチ→リタッチ→全体染めのサイクルがダメージと色の持ち具合を考えてベストかなと思います。
最近は毛先を塗る場合でもダメージを抑えながら染めることができるようになってきた時代です。
ですがゼロではありません。
毛先には多少なりわずかなりダメージは発生してしまいます。
これは避けられません。
リタッチ→根元だけ染めるために毛先のダメージを気にして色落ちを我慢
全体染め→毛先まで染めるので多少ダメージは出るが色はとても綺麗
僕は後者のほうが気分も良くなるし毎日の生活が楽しくなると思うんですよ。
確かにダメージは抑えられるリタッチですが毛先まで塗ったほうが色は確実に綺麗になります。
ダメージはゼロにすることはできませんが限りなく抑えながらのカラーをLegareでは目指しています。
施術前にしっかりとカウンセリングを行いますのでご安心下さい
Legareの考え方がわかる記事